65歳以上の高齢者です。年金だけでは食べて行けないので働いています

和歌山市のエカワ珈琲店の店主が綴る雑記ブログです。ちなみに、エカワ珈琲店の店主は65歳以上の高齢者です。

 

ソフィアの秋に登場するミネルバ茶房という喫茶店

ヴァイキングの祭り 【五木寛之ノベリスク】

ヴァイキングの祭り 【五木寛之ノベリスク】

 

ミネルバ茶房は、1968年(昭和43年)に発表された、五木寛之の小説『ソフィアの秋』の舞台となった架空の喫茶店です。 

私(エカワ珈琲店の店主)は、この小説の冒頭部分、「店もまた人である、・・・ミネルバ茶房は、とりもなおさず、そこの店主であるところの影山真陽氏の、人柄そのものの象徴といえる店」という文章が大好きです。

 

   

個人経営の喫茶店の原点は

「純喫茶」は日本独特の喫茶店形態で、その「純喫茶」の全盛時代は1960年代だったのだと思います。

そして、当時も今(2019年)も、個人経営の喫茶店商売の原点は、小説「ソフィアの秋」に登場するミネルバ茶房のようなタイプの喫茶店だと思います。

通りすがりのお客さん相手に経営が成り立つ喫茶店は、ほんの僅かしか存在できないと思いますから。

www.ekawacoffee.work

 

フォーククルセダーズと青年は荒野をめざす

五木寛之は、私(エカワ珈琲店の店主)がはじめてファンになった小説家です。

1969年の新春、高校2年生の正月だったと記憶しています。

当時、和歌山市で最大の書店だった宮井平安堂で、1冊の本を購入しました。

『青年は荒野をめざす』という題名の小説で、作者は五木寛之です。 

ekawacoffee.hatenablog.jp

そのころ(1068年12月~1069年2月頃)、フォーククルセダーズというフォークバンドが歌っている、『青年が荒野をめざす』が、毎日、深夜のラジオ番組で流れていました。

その歌のことが頭の中にあったので、何となく衝動買いをしてしまったのですが、読み始めると夢中になってしまって、イッキに読んでしまいました。 

ekawacoffee.hatenablog.jp

 

五木寛之の小説を読み始める 

それからです。刊行されている五木寛之の単行本を、片っ端から買ってきて読み漁ったのは。 

それまで、必要にせまられての読書というのがほとんどで、それ以外では、石坂洋二郎作品など、青春小説と呼ばれている小説やSF小説を、ただ何となく、時間つぶしに読むくらいでした。

新装版 蒼ざめた馬を見よ (文春文庫)

新装版 蒼ざめた馬を見よ (文春文庫)

 

 

ソフィアの秋に登場する喫茶店

ミネルバ茶房は、外観からは「喫茶店」だとは想像もつきません。民芸風の民家のような外観です。

店に入ると、畳10畳くらいの土間と、こじんまりした和室があって、その両方の部屋をまたぐような形でカウンターが設置されている喫茶店です。

土間の壁は本棚になっていて、店主の蔵書がびっしりと並べられています。

客たちは、その本を読みながら、だらだらとした時間を過ごしている、そんな喫茶店です。

 

ミネルバ茶房のような喫茶店でなければ

昭和40年代、どの大学の近くにも、そのような喫茶店が存在していたのだと思います。 

ミネルバ茶房のような喫茶店は、エカワ珈琲店の店主の理想の喫茶店です。そして、2010年代の日本の地方の町で、個人で喫茶店商売を営むのなら、「ミネルバ茶房」のような喫茶店でなければ成り立たないと考えています。

生活にある程度「ゆとり」のある人の、一種の道楽としての喫茶店、あるいは、生き様としての喫茶店です。そして、常連のお客さんが集っている喫茶店です。

 

店もまた人である

「店もまた人である、そこの店主である・・・の、人柄そのものの象徴といえる店」という文章ですが、個人経営の喫茶店商売だけでなくて、ほとんどの生業商売で当てはまる文章なのだと思います。

その人の生き方を表現するのが、個人ビジネス(零細生業ビジネス)だと思いますから。

この部分については、半世紀以上の年月が経過していても変わっていないようです。