60歳から

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65歳ですが、年金だけでは・・・

65歳の高齢者ですが、年金だけでは食べて行けないのでお金稼ぎをしています。でも、それが楽しいわけです。

五木寛之の「青年は荒野をめざす」

1967年(昭和42年)1月、前年(1966年)の秋、別冊文芸春秋に発表した『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞を受賞した五木寛之が、当時、若い男性に人気のあった『週刊平凡パンチ』に、昭和42年3月から10月まで連載した青春小説、それが『青年は荒野をめざす』です。

  

青年は荒野をめざす (文春文庫)

青年は荒野をめざす (文春文庫)

 

 

高校を卒業したばかりの音楽青年が、シベリア経由でヨーロッパへ、アルバイトでお金を稼ぎながら貧乏旅行をするという物語で、その旅行の過程で、青年は成長していくというストーリーだったと記憶しています。

その何年か前にベストセラーとなった、小田実の貧乏旅行記『何でも見てやろう』とこの小説を読んで、貧乏な海外旅行に憧れた若者がたくさん居たはずです。

エカワ珈琲店の店主も、憧れた若者の一人でした。しかし、憧れただけで、実行することなど無かったわけですが。

 

何でも見てやろう (講談社文庫)

何でも見てやろう (講談社文庫)

 

 

エカワ珈琲店の店主の高校の同級生には、『青年は荒野をめざす』と『何でも見てやろう』に刺激されて、イギリスに貧乏留学をして、ディスコで知り合ったイギリス人女性と結婚した強者がいます。

結婚して子どもが生まれて、しばらくしてから、夫婦で日本にやって来て、3年ほど関西に住んでいたのですが、日本の水に合わなかったらしく、イギリスに戻ってしまいました。 

 

20代後半のことで、彼は貿易会社で、彼女はイギリス系の銀行で働いていました。

イギリスに戻った彼と彼女は、運送業兼貿易の仕事で成功して、10年後には豪邸に住めるようになったと、風の便りがありました。

 

1967年の暮れ、『帰ってきたヨッパライ』が大ヒットして1年間の期限付きで芸能界にデビューしたザ・フォーク・クルセダーズ、引退間際の1968年暮れ、五木寛之の詩に曲をつけて彼らが歌った『青年は荒野をめざす』が、深夜のラジオ番組で頻繁に流れていました。

週刊平凡パンチにこの小説が連載されていた時期、平行して週刊読売に『風に吹かれて』というタイトルのエッセイが連載されていました。

五木寛之の初めての雑誌連載エッセイで、こちらの方は1年間の連載でした。

 

風に吹かれて

風に吹かれて

 

 

エカワ珈琲店の店主は、『青年は荒野をめざす』も『風に吹かれて』も、どちらも高校時代に読んでいます。週刊誌での連載ではなくて、単行本で読みました。

前者は、文芸春秋から出版されていて、後者は、読売新聞社から出版されていました。

 

五木寛之は、エカワ珈琲店の店主がはじめてファンになった小説家です。

1969年の新春、高校2年生の正月だったと記憶しています。

和歌山市で最大の書店、宮井平安堂で1冊の本を購入しました。『青年は荒野をめざす』という題名の小説で、作者は五木寛之です。

 

10代の後半、『さらばモスクワ愚連隊』・『蒼ざめた馬を見よ』・『青年は荒野をめざす』・『ソフィアの秋』・『風に吹かれて』・『ゴキブリの歌』・『海を見ていたジョニー』・『デラシネの旗』・『内灘夫人』などなど、五木寛之の単行本を読み漁っていました。

 

蒼ざめた馬を見よ (文春文庫)

蒼ざめた馬を見よ (文春文庫)

 
さらばモスクワ愚連隊 【五木寛之ノベリスク】

さらばモスクワ愚連隊 【五木寛之ノベリスク】

 

  

1968年(昭和43年)に発表された五木寛之の小説『ソフィアの秋』、その舞台となったのは『ミネルバ茶房』という喫茶店です。

ミネルバ茶房は、外観からは「喫茶店」だとは想像もつきません。民芸風の民家のような外観です。

 

店に入ると、畳10畳くらいの土間と、こじんまりした和室があって、その両方の部屋をまたぐような形でカウンターが設置されています。土間の壁は本棚になっていて、店主の蔵書がびっしりと並べられています。

客たちは、その本を読みながら、だらだらとした時間を過ごしている、そんな喫茶店です。

 

ソフイアの秋 【五木寛之ノベリスク】 ソフィアの秋

ソフイアの秋 【五木寛之ノベリスク】 ソフィアの秋

 

 

エカワ珈琲店の店主ですが、50代の半ば頃までは、「ミネルバ茶房」のような感じの喫茶店を営みながら自家焙煎したコーヒー豆を売る商売を夢見ていました。

それから10年、60代の半ばに到達して、「それは、夢のまた夢」だと考えるようになっている今日この頃です。

 

 

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