65歳以上の高齢者です。年金だけでは食べて行けないので働いています

老骨に鞭打って働いています。ただし、年齢相応の働き方ということで、徐々に労働時間(量)を減らしながらですが

 

冷こお物語

f:id:ekawa:20180702103434p:plain

昭和の時代、関西地方の喫茶店では、「冷たいコーヒー(アイスコーヒー)」を冷こお(レイコー)と呼んでいました。

現在(2018年)、喫茶店・カフェで提供されている「冷たいコーヒー(アイスコーヒー)」は淹れたてを氷で冷やすタイプですが、昭和の時代の冷こお(レイコー)は、事前に作り置きしておくタイプがほとんどでした。

 

昭和の時代、小規模な喫茶店でも、1日に数十杯の冷こお(レイコー)が売れていたわけですから、事前に大量に作り置きしておかなければ対応出来なかったわけです。

淹れたコーヒー抽出液を保存して置くわけですから、当然、時間の経過とともにコーヒー抽出液が劣化(主に酸化/酸度上昇)して行きます。

 

そのコーヒー抽出液の劣化(主に酸化/酸度上昇)をできるだけ遅くするために、酸化防止が目的の添加物として、コーヒー抽出液に砂糖を溶け込ませて保存して置きました。

昭和の時代、冷こお(レイコー)用に焙煎加工したコーヒー豆は、ロブスター種のコーヒー生豆の混合割合が高い苦味重視の焙煎コーヒー豆でした。

 

 ロブスター種のコーヒーをベースとするブレンドですから、コーヒー抽出液に含まれているコーヒー成分の関係から、砂糖を溶け込ませていても酸の発生量が多くなります。そして、その酸の大半は渋みの原因となるタイプです。

 

「渋み=コーヒー抽出液の劣化」となるのですが、冷こお(レイコー)にクリームを添加して混ぜ合わせると、コーヒーの渋みを覆い隠して柔らかくてコクを感じるまろやかなコーヒーになります。

昭和の時代の喫茶店の経営者ですが、何も考えずに商品を売っていたわけではなくて、売る商品についても、常に努力と工夫を繰り返していたような気がします。

 

その結果として、昭和50年代(1970年代後半~1980年代後半)にかけての喫茶店・珈琲専門店全盛時代が訪れたと考えています。その後、喫茶店経営者の焙煎卸事業者への経営依存度が高くなって行って、当然の事として、喫茶店の淘汰が始まったと考えてている今日この頃です。